- 2008-05-28 (水) 23:39
セマンティックWeb における領域オントロジーの質を高めるために,DODDLE-OWLには視覚化モジュールを導入している.視覚化モジュールには,RDF(S) コンテンツ構築支援ツールMR³ を利用している. MR³ はRDF コンテンツとRDFS コンテンツをモデルとオントロジーの関係としてとらえ,両者の視覚的編集および一貫性を(半)自動的に管理するツールである.MR³ のプラグイン機構を用いて,DODDLE-OWLと相互にOWLデータの交換を行う.
領域オントロジー構築における視覚化モジュールの役割は二つある.一つ目は階層洗練モジュールにおける概念変動管理を視覚的に支援する機能である.視覚化モジュールのクラスエディタおよびプロパティエディタに,階層構築モジュールで構築された概念階層初期モデルを表示し,ユーザは階層洗練モジュールにより同定された概念変動が生じている可能性のある概念階層の部分を編集することができる.二つ目はオントロジーの外在化である.オントロジーの外在化とは階層関係とその他の関係をDODDLE-OWL以外の見方によって視覚的に表示することを意味する.DODDLE-OWL以外の見方の例として,階層関係のグラフ表示やオントロジーとインスタンスの関係を同時に見ることができることがあげられる.階層関係をグラフ表示することにより,多重継承関係をユーザが把握しやすくなる.また,オントロジーとインスタンスの関係を同時に見ることで,クラスおよびプロパティ定義の不足や誤りを発見しやすくなる.オントロジーの外在化を行うことによって,オントロジー全体(クラス階層,プロパティ階層,その他の関係,インスタンス)のバランスを見ながら領域オントロジーの調整を行い,領域オントロジーの質を向上させることができる.